国税専門官採用試験は筆記試験と面接試験に分かれています。
詳しくは試験スケジュールについて解説した記事をご覧ください。
今回は面接試験にスポットを当てた記事になります。
数年前、国税専門官採用試験の面接を受けた際、実際にどんなことを聞かれたのかを大公開してしまおうという内容です。
もちろん面接官はたくさんいますし、年によって質問内容は違うかもしれませんが、そうは言っても過去の試験でどんなことを聞かれたのかは、大いに参考になるはずです。
面接準備を始めようという方は、ぜひチェックしてください!
質問①:なぜ国税専門官を目指したのか
定番の質問ですね。
いわゆる志望動機にあたるものです。これは高確率で聞かれます。
別の局で面接を受けた友人たちも、必ず志望動機について質問があったようです。
国税専門官を目指すにあたって、明確な理由がある人もいるでしょうが、ぼんやりと憧れている人も少なくないはずです。
また「滑り止めだから」という理由で受験した人も多くいます。
いずれにしても面接で標準的な評価をもらうには、ありきたりでもいいので自分の言葉で明確に志望動機を答える必要があります。
「なんとなく・・・」とか、「公務員ならなんでもよかった」という曖昧でふわっとした答えだとC以上は難しいでしょう。
この質問に対する答えは、しっかりと事前に練っておく必要があります。
国税専門官の仕事は、正直言ってストレスを感じる場面が多くあります。
その度合いは人によると思いますが、国税専門官ならば多かれ少なかれプレッシャーという名のストレスと戦いながら仕事をしているはずです。
質問②:ストレス耐性について
この質問の趣旨は、
「日々感じるストレスについて、あなたは人より強く感じる方ですか?」
「ストレスを発散する自分なりの方法を持っていますか?」
というものです。
感受性が強く繊細な人ほどストレスに敏感で、調査対象者や税理士から強く言われることで大きなストレスを感じる可能性があります。
また体育会系の上司や先輩からの指導もストレスとなりえます。
そうした人は、もしかしたら精神的に追い込まれて心の病気になったり、退職という選択をしてしまうかもしれません。
そうした人が国税専門官には一定数いるのです。
国税組織としては、できる限り全員が元気に働いてほしいと思っているはずです。
だからこそ面接の場で、「国税専門官はストレスがある仕事だけど大丈夫?」と聞いてくるわけですね。
この質問をうまく切り抜けるために「ストレス耐性あります!」とうそをついて採用されてもその後が大変ですので、自分と向き合って、ストレスの多い職場でやっていけるのか、しっかり考えておきましょう。
これも一般企業などでよく聞かれる質問です。
学生時代や社会人になってから、辛いこと・困難なことに直面した状況と、それをどんなふうに努力して克服したかを問うています。
質問③:壁に当たったことと、それをどう乗り越えたか
ポイントは、「どう努力して克服したか」の部分です。
運がよく・・・とか、先輩が助けてくれて・・・とかではなく、自分の力で乗り越えたエピソードを話す必要があります。
ここを勘違いした知り合いの受験生がいて、面接の評価が芳しくなかったと聞きました。もちろん他の質問で減点された可能性もあるのですが、面接官の質問内容をしっかりと聞いて、的確な答えを話せるよう訓練しておきましょう。
質問④:他の受験先について
最後の質問がこれでした。
他の記事でも触れていますが、国税専門官は合格者の大半が辞退してしまうという、残念な現状があります。
それは採用当局も重々承知していて、どの程度国税専門官の志望度が高いのか知っておきたいのだと思います。
よって、他に受験している公務員や企業があれば正直に答えていいと思いますが、
「もし国税専門官に採用されたら他の受験先は辞退しますか?」
という人によっては意地悪ともとれる質問が来たら、心を無にして「はい!」と即答しましょう。
その後、志望度がより高い受験先に合格して国税専門官を辞退したとしても、
「面接での答えは嘘だったのか!」と責められることはないのでご安心を。
もしそう言われても、
「当時はそのつもりでしたが、選考を進めるにつれて志望度が変わりました」
とさらっと流しておけば問題ありません。
【まとめ】
さて、以上が筆者バツマルの面接時に質問されたことの全てです。
質問としてはたった4つでした。
時間にして20分ほどでしたでしょうか。
実は面接対策を事前にしっかりやっていたので、かなり自信はありました。
想定される質問を書き出し、どう話すか考え、そらんじることができるまで練習したことが功を奏して、これらの質問は全て想定の範囲内でした。
そのおかけでかなりよい評価をつけてもらい、合格順位もぐっと上がりました。
面接試験の対策をしっかりやると、筆記試験以上に評価として跳ね返ってくるので「たかが面接」と気を抜かず、万全の状態で挑むようにしましょう!
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