2024年度の国税専門官の第一次採用試験は、5月26日(日)に行われます。
全国から申込が1万人以上もある、国家公務員全体で見ても規模の大きい試験です。
模試などで大人数の中で試験を受ける訓練をしていたとしても、やはり本番は緊張感が段違いです。
普段ならするはずのないミスをしてしまうこともあり、平常心で挑むことが何より重要になります。
そして普段はしないミスをしてしまうというのは、なにも試験中だけではないのです。
国税専門官採用試験には必ず持っていかなくてはいけないものがあります。
万が一忘れてしまうと大変なことになり、最悪の場合受験することが出来ないかもしれません。
その他にも様々な注意事項を守りつつ、本番に備えて準備をしていく必要があるということです。
試験本番の日が近づいてくると、試験の復習にばかり頭を使ってしまい、全く持ち物などの準備ができていなかった、なんてこともあり得ます。
もちろん最後の最後まで参考書や問題集に目を通すことは大事ですが、本番前日にはせめて、翌日に持っていくものをすべてカバンに詰めておいた方がいいでしょう。
では具体的にどんな準備をしておくと良いのか、みていきましょう。
1.持ち物を確認しよう
まずは持ち物をしっかり確認しましょう。
特に受験要領等に記載されている持ち物は、必ず早めに準備しておくようにします。
最悪の場合は、それまでの勉強が全てパアになってしまうこともあります。
そんなもったいないことは絶対にないよう、「自分は大丈夫」と思いこまずに一つ一つ丁寧にカバンに入れていきます。
知って得する税務調査の奥の奥 [ 清家裕 ]
➀持参必須のもの
採用試験を受験するにあたり、持参が必須なのは以下の通りです。
・写真を貼った受験票
・筆記具
筆記具は万が一忘れてしまったとしても、おそらく試験開始前に申し出れば、会場で準備していた予備を貸してもらえると思います。
が、できれば普段から使い慣れたものを使用することをおすすめしますし、「忘れ物をしてしまった」という事実が、思いがけず本番での力みや焦りにつながる恐れもあります。
そして絶対に忘れてはいけないのが、受験票です。
受験票は事前に人事院のサイトで、事前登録・申込・受験票印刷、という手順に従って手元に用意しておく必要があります。
なお、受験票の印刷なんて前日か、当日の朝でもいいや、なんて思っていると痛い目に遭いますよ。
なぜなら2024年度の受験票印刷期限は5月23日(木)の17時までだからです。
これに間に合うように印刷しておかなければ、今年度の試験は受ける前に終わり、ジ・エンドです。
ネットワークエラーや印刷機の不具合が起きたことも考慮し、少なくとも5月中には印刷を終えておくのが良いでしょう。
また忘れがちなのが、写真です。
受験案内にも書いてある通り、受験票には受験者の顔写真を貼付して持参するよう指示があります。
写真の注意点は次の通りです。
・本人であることが明瞭に確認できること
・6か月以内に撮影したものであること
・脱帽、上半身、正面向きであること
・楯4cm、横3cmであること
受験当日、試験会場に向かう途中に写真がないことに気付き、慌てて駅前の証明書写真機を見つけたけれど、はさみがない、のりがない、大きさはどれだっけ、とあたふたしているうちにタイムオーバー、なんてことになりかねません。
受験票を印刷したらさっさと写真も用意して貼り付けておきましょう。
②持参推奨のもの
必須ではないが、できればあった方が良いものも前日までに用意しておきましょう。
例として、飲み物、昼食、ハンカチ、ティッシュ、腕時計、参考書などが挙げられます。
国税専門官採用試験は朝から夕方まで行われます。
お茶や水、それに昼食を事前に買っておかないと、会場近くにコンビニなどがない場合に万全の状態で午後の試験に臨むことが出来ません。
腕時計は試験時間の管理をするためにぜひ持っていきましょう。
ただしアラームがついているタイプの場合、試験前にオフにするのを忘れないようにしてください。
2.時間と場所を確認しよう
一次試験の時間と会場をしっかりと確認しておきましょう。
試験地をどこの市にするかは受験者自身で選択することが出来ますから、大抵の人は自宅から近いところを選ぶことになるでしょう。
ですので「何市で受験するんだっけ?」ということにはならないでしょうが、試験会場の場所を正確に把握できていないと、最寄り駅はどこで何分ぐらいかかるのかわからない!と混乱しかねません。
従って、少なくとも場所と時間については次ような準備をしておくことをおすすめします。
ベネッセの成長支援型逆求人就活サービス【dodaキャンパス】集合時間と試験時間を把握しよう
受験案内にはしっかりと時間が記載されています。
ちなみに、受付時間と試験開始時間を混同しないように気を付けてください。
みなさんが会場に到着するべきなのは、受付時間の方です。
試験開始の30分前に受付時間が設定されていますので、それに間に合うように余裕を持った行動を心掛けましょう。
試験開始時間に遅れてしまうと、災害による公共交通機関の遅れ等を除き、試験を受けることが出来なくなってしまいます。
逆に言うと、試験開始時間にさえ間に合えば大丈夫なので、100%無理、という状況でなければタクシーを使う等、最後まであがいてみたほうがいいですね。
試験会場は下見をしておくと〇
試験会場の場所、最寄り駅を把握したあとは、できれば一度、本番の交通手段を使って下見に行くと良いです。
可能なら試験本番と同様、日曜日が良いですね。
平日と日曜では電車やバスの込み具合が違いますし、ダイヤも異なります。
また最寄駅から会場までのルートもしっかり押さえておきましょう。
当日は大勢の受験生や予備校関係者、試験関係者が道沿いにずらっといるので、迷子になることはありませんが、万全を期しておくに越したことはありません。
服装はスーツ?私服?
意外と受験生を悩ませるのが、服装問題ですね。
筆記試験だから私服で良いのか、いやいや採用試験なのだからスーツが基本なのか、私服ならどの程度のカジュアルさが許されるのか、スーツならクールビズで良いのか・・・。
特にこの春大学を卒業する人にとっては、社会人の服装というのがよくわからない、という層が一定割合いるでしょうね。
その点を解説していきたいと思います。
私服でOK
結論として、筆記試験は私服で大丈夫です。スーツを着るのは面接試験からです。
さすがに短パンにサンダル、というラフさは公務員試験会場にはふさわしくないので止めた方がいいですが、ジーンズにスニーカーぐらいであれば会場で浮くようなことはありません。
むしろ筆記試験の場でスーツを着ている人の方が目立ってしまいます。
別にだからといって試験に影響があるわけではないのですが、特段事情がないのであれば普段着で問題ありません。
気温に合わせて調整できる服
室温に合わせて調整できる服が良い
私服で問題はないのですが、注意することが一点あります。
試験が5月に行われるということで、湿気が多く、会場の空調設備の効き方によっては暑く感じる人もいるでしょう。
逆にガンガンにクーラーが入って寒い部屋も中にはあるかもしれません。
ということで、できれば薄めの上着を一枚持っていくことで、試験会場の室温に合わせて調節できるようにするのがおススメです。
室温の不快さというのは、思っている以上に試験結果に影響します。
そんなことで・・・と思うかもしれませんが、そんなことで1問を落として不合格になる可能性が少しでもあるなら、上着をカバンに入れる、という一手間を惜しむ理由はないと思います。
税務調査の秘密第2版 [ 大村大次郎 ]
4.まとめ
当たり前ですが、国税専門官採用試験は年に一回しか行われません。
1年以上勉強してきて、実力では合格できるはずなのに、単なる準備不足で残念な結果になってしまっては、悔やんでも悔やみきれません。
今回の記事で書いたことで、難しいことは一つもありません。
誰でも簡単にできることです。
試験までわずかな時間しか残されていませんが、勉強ももちろん続けつつ、そろそろ持ち物や会場までの移動についても考えてみてはどうでしょうか。
今回は以上です!
コメント