国税専門官のホワイトな点だけ知りたい人向け!ブラックなことは一切書いていません!

元国税専門官で、法人調査を担当していたバツマルです。

「国税専門官はブラック」「精神的にキツイ」「離職率が高い」

特にネットではこのように色々言われることの多い国税専門官です。
業務内容が極めて特殊なことと、受験者が多くネット掲示板などでテーマになりやすいことが主な理由かと思います。

でもこれから国税専門官を目指す、内定をもらって入庁しようと思っている人にとっては、こうもマイナスな情報ばかり目にしてしまうと、ちょっと精神衛生上よくないかもしれないですね。

ということで、今回はあえて、国税専門官のホワイトなところだけをピックアップして記事にしてみました。

ただ、本当に国税専門官のことを知りたいなら、しっかりとブラックと言われる点にも目を通すことをおススメします。

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他の公務員より給料が高い!

これは有名ですよね。
国税専門官は公務員の中では高給な部類です。

順調に出世を重ねていった国税専門官の年収例が以下の通りです。

20代新人事務官が400万円
30代若手調査官が500万円
40代上席調査官が600~700万円
50代統括官が800万円
60歳署長・副署長が1000万円~

もちろん全員が署長・副署長になれるわけではありません。
統括官や、場合によっては上席で定年を迎える人もいるでしょう。

しかし逆にどんどん出世して国税局や国税庁、あるいは財務省などの要職に就いたり、国税局長まで上り詰める人もいます。

ということで、出世する人しない人を平均して年収を出したとすると、だいたい40代で700~800万円といったところです。

年収ランキング上位の大企業ならば40歳で1000万円を超えたりするので勝負になりませんが、一般的な上場企業の平均ぐらいの年収は得ることが出来ます。

勤務地が大都市であればあるほど地域手当が加算されるので、最高で年収が上記より2割ほど増える可能性があります。

同じ大卒レベルの国家公務員一般職の場合、国税専門官の例より1割ほど低くなります。
40代の職員の平均年収が600~700万円といったところでしょうか

地方公務員は自治体によって様々ですが、東洋経済が発表した「地方公務員の平均年収ランキング」を見てみると、
43.5歳で765万円千葉県浦安市がトップです。

だいたい国税専門官と同等か、少し低いぐらいでしょうか。
ただしこの数字は行政職員以外の職員も含まれている可能性があるので、単純な比較は難しいかもしれません。

行政職だけで計算するともう少し高い数字になるでしょうが、それでも国税専門官は地方公務員と比べても上位に入るぐらいの年収であることは間違いないでしょう。

ただし、民間企業のように、成績がよかったからといって月給に手当てがついたり賞与の月数が加算されたり、ということはありません。

人事評価としてはAがついて異動や出世で有利になりますから、長い目でみれば年収アップに繋がるのですが、すぐに給与明細に反映されないので、モチベーションの向上は難しいかもしれません。

とはいえそれは公務員であれば皆一緒ですから仕方ありませんね。裏を返せば、そこそこの仕事さえしていれば給料は上がり続けるという安定感を意味しています。

民間企業で働いている人からすると、何ともぬるい世界ですね。

なお、国税専門官の最高ポストである国税局長は同期で最優秀者が着任しますが、年収は2千万円ほど。個室が与えられ、運転手付きの公用車付きです。

指定職であり、大企業の役員クラスの待遇ですから当然と言えば当然ですね。

というわけで、国税専門官の年収はかなりホワイトな部類です!

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残業がとても少ない!

税務署は残業が少ないことで有名です。

定時になるとほとんどの職員が帰宅します。
特に管理運営部門の職員は7割ぐらいが定時から10分以内に帰宅します。

調査・徴収部門も基本的には定時に帰宅するよう、上司である統括官から促されます。
そしてその統括官もしっかり定時で席を立ちます。

年齢や役職に関係なく、本当に残業が少ないです。

残業が発生するとすれば、調査の結果で重加算税案件が発生したり、数多くの不正が発見されて書類の整理が大変な時でしょうか。
また確定申告の時期の個人課税部門も残業はあります。

といっても期間限定のことで、それも日に1時間程度です。

普段の仕事がそれなりにハードな反面、しっかりとワークライフバランスを考えている職員が多く、組織もそれを応援する体制にあります。

結婚、子育て、介護、様々な生活スタイルの変化があったとしても、しっかり定時に帰ることが出来る国税専門官は、とってもホワイトだと思いませんか?

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定期的にある研修が楽しすぎる!

職場の研修なんてつまらないもの、そう考えてはいませんか?

国税専門官は税法を執行するうえで必要な知識を身に着けるため、特に若手のうちは定期的に研修を受けることになります。

採用直後の「専門官基礎研修」
採用2年目の「専攻税法研修」
採用4年目の「専科研修」

このように採用後4年間で3回も長期研修があるのです。

そしてそのどれもがめちゃくちゃに楽しいのです!

勉強にサークルに遊びに、あたかも大学生に戻ったかのように青春を謳歌できます。

もちろん研修の最後には試験があって、それに不合格になるようなことがないように毎日の授業はしっかり聞かなければなりませんし、予習復習も必要です。

けれど年齢の近い同期と肩を並べて授業を受けること自体が新鮮で楽しく、研修生は皆熱心に勉強しています。

新型コロナが流行している状況では困難でしょうが、通常であれば体育館が解放され、バスケ、バレー、バドミントンなど運動を楽しむこともできます。

また終業後は外出、外泊が可能で、街に出て同期と楽しく飲み会をしたり語り合ったり・・・

数か月という長期研修なのですが、あまりにも楽しいのであっという間に時間が過ぎ去ってしまうのが難点です。

また、この研修期間中に同期の女性職員と交際を始める者が続出します。

普段は若い女性と会話する機会が少ないので、同じ班になった女性職員が魅力的に見えるのです。

また女性職員の方も異常にモテます。

国税専門官の女性職員の割合は決して高くありません。だいたい2割ぐらいのイメージでしょうか。

そうなると数の少ない女性職員の希少価値が高まるのは目に見えていますよね。
国税専門官の女性職員は、多くが研修で恋人をゲットしています。

注意したい点は、男女関係のもつれから班やグループの中に気まずい雰囲気が生まれてしまう可能性があることでしょうか。

また、周辺住民やお店に迷惑を掛けないことも重要ですね。
普段の仕事から離れて開放的な気分になり、お酒を飲む機会も増えますから、それ自体は楽しくて良いことなのですが、国税専門官としての自覚を持った節度ある飲み方を心得る必要がありますね。

少し脱線しましたが、研修は若手時代には数年に一度ありますから、その日を楽しみに日々の仕事を頑張っている人もいるのではないでしょうか。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。
国税専門官のホワイトなところのみを、経験者として解説させていただきました。
この記事を読んで少しでも国税専門官になりたいと思う人が増えると嬉しいです。

最後に、繰り返しになりますが、本気で国税専門官になりたい人は、しっかりとブラックな部分も見ておくことをお忘れなく。

今回は以上です!

コメント

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  2. […] 逆に国税専門官のホワイトな点だけ挙げてみた […]

  3. […] なお、「逆に国税専門官のホワイトな点だけ挙げてみた」という記事もありますので、併せて読んでみてくださいね! […]

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